当研究室について
以下の項目に関する観測とデータ解析を行っています。
海洋植物プランクトン起源の硫化ジメチル (DMS)の挙動の研究
大気中の硫酸エアロゾルの前駆物質として、雲の形成に関わる硫化ジメチルは、海洋の植物プランクトンなどによって生成されます。
その分布は気候や海洋環境に大きく左右されると同時に、エアロゾルの生成を通して気候にも影響を与えている可能性があります。
現在は、これまでに採取したデータや、他の様々なデータを活用して、気候変動との関係を調べています。
都市大気のオゾン前駆物質(非メタン炭化水素)の発生源と挙動の研究
対流圏オゾンは、温室効果ガスであるほか、大気微量気体の酸化に関わっています。また、都市では高濃度のオゾンが人間など生物に
悪影響を及ぼします。現在、都市大気のオゾンの前駆物質である非メタン炭化水素 (NMHCs) の観測データを解析し、その発生源や挙動の
解析を行っています。
伊勢湾~濃尾平野の海陸風の観測
沿岸域の都市の大気環境の決定に重要な海陸風の特徴を調べるため、名古屋港で夏に実施している学生実習で得られたデータと、気象庁の各種データを解析し、伊勢湾を取り囲む地形(平野と山地)の影響を含めた、伊勢湾~濃尾平野の夏季海陸風の特徴を調べています。
気象極値の解析
解析を始めたところですが、日本各地の過去100年間の日最高気温の出現状況を、極値統計学の手法により調べています。
更新情報
2022.05.07 更新しました。