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大気中の微粒子(エアロゾル)が地球規模の気候変化や大気環境に及ぼす影響を理解・予測する研究を進めています。大気エアロゾルは、太陽や地球からの放射を散乱・吸収したり、雲の微物理特性(雲粒の数や大きさなど)や降水過程を変化させたりすることによって、大気や地表の加熱・冷却に寄与しています。また、エアロゾルが放出源から極域や外洋域まで大気中を長距離輸送され、その後に雪氷面や海洋へと除去されていくと、雪氷の加熱・融解や生態系の活動にも影響を及ぼすと考えられています。このようなエアロゾルと放射・雲過程や雪氷圏・生態系との相互作用(多圏相互作用)が、過去・現在・将来の地球の気候に及ぼす影響を理解することを目指し、数値モデルの開発・計算などを中心とした研究を行っています。
【研究の背景・重要性】
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なぜ大気エアロゾルの研究を行うのか?
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エアロゾルの微物理・化学特性の重要性
【研究内容】
(1)
エアロゾルモデルの開発
(2)
エアロゾル-放射相互作用
(3)
エアロゾル-雲相互作用
(4)
エアロゾル-雪氷圏相互作用
(5)
エアロゾル-生態系相互作用
(6)
大気汚染・大気質のシミュレーション、エアロゾルの健康影響
【プレスリリースなど】
Liu, Matsui, et al., 2022 (2022/4/13)
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人間活動によって放出される大気微粒子が南大洋域への主要な鉄供給源となることを解明 ~地球温暖化予測の高度化に期待~
Matsui et al., 2018 (2018/8/30)
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大気中のすす粒子による地球温暖化効果 ~個々の粒子の大きさや被覆量の違いを考慮する重要性を解明
Matsui et al., 2018 (2018/4/23)
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人間活動によって放出される鉄エアロゾルが多面的な気候への影響を及ぼすことを発見
Ohata et al., 2021 (2021/11/5)
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森林火災が北極大気を加熱する黒色炭素粒子の重要な発生源であることを実証 ~北極温暖化の将来予測に貢献~
Uemura et al., 2022 (2021/12/13)
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氷期の南極の硫酸エアロゾルはどこから飛来したのか? ~南米アタカマ砂漠からの寄与~
【その他】
名古屋大学・環境報告書2019 (p15-16)
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数値シミュレーションで目に見えない微粒子を理解する
名古屋大学・環境学研究科広報誌「環 KWAN」(p10)
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COVID-19と大気汚染・気候変化
Last Update: June 1, 2022