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修士論文ガイドライン

地球環境科学専攻大気水圏科学系
修士論文ガイドライン

大気水圏科学系


修士課程修了のためには修士としての研究を行い、その結果を修士論文にまとめ、審査に合格することが必要です。このガイドラインに従って修士論文を構想し、別に定める「修士論文の手引き」に沿って執筆して下さい。


【1. 修士論文とは】
修士論文は、皆さんが主体的に課題を設定して2年間にわたり取り組んだ修士課程の研究について報告するものです。修士論文を構想する際に最も重要なことは、(1)皆さんが2年間という期間にふさわしい学習と研究を行うこと、(2)その結果について、筋道だって、他の人にわかるように記述・発表すること、と言う二点です。皆さんの修士論文について、審査委員会では、この点を重視して審査します。
研究成果として求められていることは、地球環境科学の発展に資する知見や方法、考え方、教材などを得ることです。

【2. 修士課程の研究】
(下図を参照してください。文中の括弧は図中の記号・番号を示します)



(A)修士課程の研究はまず研究テーマを決定することから始まります。テーマは各自の判断で決定することが求められます。ただし、研究室の設備、使うことができる研究資金には制限があります。実現可能性、修士論文テーマとしての妥当性を各指導教員と十分に議論してください。また逆に、指導教員の方からテーマを提示することがしばしばあります。教員は皆さんの知らない、しかし面白いテーマを知っています。ぜひ教員からこのようなテーマを引き出してください。
(B)テーマが決まるとそれに関する先行研究の調査や吟味を行います(1)。論文や教科書による調査や最近ではインターネットも頻繁に使われます。また他の研究者を訪問して話を聞く、ということもあるでしょう。基礎的な学習はどんなときにも必要です。テーマ決定後、場合によってはいきなり研究を開始するということもあります(1’)。
(C)テーマが決まり、先行研究の調査がある程度済むと実際の研究が始まります(1’, 3)。研究には、室内実験、観測、データ解析、モデルシミュレーション、現地調査、試料分析、理論的考察、文献調査、教材の開発、等々いろいろなスタイルがあります。多くの場合は所属する研究室によって、研究スタイルがある程度決まってくると思いますが、必ずしもそれに縛られる必要はありません。指導教員と十分に議論しながらすすめてください。研究は先行研究の調査を平行してすすめながら実施することが普通です(4)。研究の途中でテーマ自体を考え直すこともあります(2)。
(D)研究結果が得られたら、その結果の意味するところを吟味します。とくに新たな知見が得られたかどうかは非常に重要なところでしょう。(ただし新たな知見の有無が修士論文の合否の基準ではありません) 吟味には先行研究の調査が必要になります(7, 8)。吟味にさらなる研究の実施が必要になることもあります(6)。このように行き戻りしつつ、研究全体をまとめていきます。
(T) 修士の皆さんは大気水圏科学と言う世界の入り口に立っている研究初心者です。修士課程の研究の全てにわたって指導教員と密接にやりとりすることがとても重要です。皆さんと一緒に良い修士論文を作り出すために、指導教員は労を惜しまないでしょう。
(E) 修士論文は以下に述べる構成に従ってまとめます。

【3. 修士論文の構成】
修士論文で整えるべき体裁については、別に定める「修士論文の手引き」に従い、序論(イントロダクション)、研究の方法、結果と考察、結論、などの大セクション、および参考文献、図や表から構成されるものとします。それぞれの項目では、以下の点に留意し、筋道だって簡潔に記述してください。各構成要素の中でも内容を整理し、小セクションに分けるようにすると、他の人にもわかりやすくなります。

・序論:なぜそれを研究する必要があるのか?
なぜこの研究が必要なのか、修士課程で学習した知識を、自分の言葉でまとめてください。研究の背景について、これまでに得られている知識を整理し、それらの知識から導かれる研究の位置づけや意義、この研究の目的を記述してください。

・研究の方法:どのようにその問題に取り組むのか?
序論で定めた研究の目的に到達するために、どのような方法で取り組むのかを記述します。データの取得方法や装置の構成など、原理的な説明を含めることは、審査委員など他の人々の理解を助けます。

・結果と考察:何がわかり、どんな意味があるのか?
得られた結果について、図表を用いてデータをわかりやすく表示し、結果の示す意味について考察してください。研究の結果、明らかとなった事柄を整理し、先行研究で得られた知見との関係や問題点などにも触れてください。結果と考察を大セクションとして二つに分けて書くやり方もあります。

・結論:確実に言えることは何か?
この研究で得られた重要な知見についてまとめてください。


・参考文献:的確な引用を
この研究にとって重要な意味を持つ先行研究を挙げてください。この研究を理解するために必要な文献を引用することも重要です。

・図表:他人に見やすい心配りを
できるだけ単純で見やすい図表を作成してください。わかりやすい図表を適切な順序で示すことで、研究の筋道や議論が明快でわかりやすくなります。


【4. 発表会】
発表会では、修士論文に記述した内容について、制限時間内にわかりやすく聴衆に伝えてください。


【5. 修士論文の審査】
修士論文は、複数の教員による論文審査の結果と、修士論文公開発表会での発表・質疑応答を考慮して合否判定を行います。修士論文の提出(1月下旬)と発表会の日時(提出の1週間後)、発表(20分間の口頭発表と10分間の質疑応答)の詳細については、別に定める「修士論文の手引き」に従ってください。


【6. アドバイスなど】
修士論文は、本人や指導教員以外の人にも分かるように書くのが原則です。そのためには、論文の構成(目次、章立て)を良く練り、12月中を目処に指導教員に提出し、助言を得た上で最終版を執筆してください。
先輩達の修士論文を読むことも、執筆には大きな手掛かりとなります。地球水循環研究センター棟2階の図書室には、過去の修士論文が保管されていますので、参考にしてください。
複数研究室の参加するセミナーや学会発表などを利用して、修士論文の内容を指導教員以外の大学教員や大学院生に聞いてもらいましょう。他人に伝えることで研究内容の理解が深まり、第三者の意見を聴くことにより自分の思いこみに気付いたりします。
事実と、推測とを区別して記述しましょう。また、先行研究の結果は適切に引用しましょう。
最後に、全体を何度も読み返して、誤字・脱字がないかも十分にチェックして下さい。


(2007年10月更新)

 


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